サスペンスホラーの傑作|おすすめ2作品

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サスペンス

今回は、純然たるホラー映画ではなくホラーのテイストを併せ持った作品をご紹介♪
一般的にはサスペンスに分類されるかと思いますが、「ホラーじゃん!?」と思ってしまうようなサスペンスとホラーの境界線上にある映画で、強烈なインパクトを残した2作品をみていきましょう。

 

『羊たちの沈黙』(1991)

FBIの訓練生クラリスは、連続誘拐殺人事件のスタッフに選ばれ、収監されている犯罪者のレクター博士と面会する。レクター博士は天才的な精神科医でありながら患者を次々に死に追いやったため、クラリスはこのレクター博士こそが事件の謎を解くカギになると見込んで助言うを求めようとする・・・。

作品概要

殺人鬼というモンスターに対抗するため犯罪者の性格や特徴を分析する【プロファイリング】という方法があるということを教えてくれた映画こそが『羊たちの沈黙』です。科学的な裏付けを行う事で犯罪者を白日の下にさらし、犯罪者の素顔を暴く。ただし、この映画では、ジョディ・フォスター演じる捜査官クラリスではなく、牢獄の中にいる食人癖のある天才精神科医がプロファイリングを行います。だからアンソニー・ホプキンス演じる天才精神科医・ハンニバル・レクターの印象がとても強烈。
正体不明の殺人犯をわずかな手がかりから推理してみせるので極悪人なのにヒーローでもあり、凄みがありすぎて逆に憧れちゃいます。

一方、捜査官クラリスもレクター博士に真っ向から対峙し、この2人が精神病院の硬質ガラスを挟んで向かい合うシーンは最大の見せ場でしょう。クラリスの方が優位な立場にいると思ったら実は、立場が逆転していたりする。しかも、2人が話してるのは、そこにいない第三者である別の殺人犯についてであって、2人のやりとりでその犯人像が見えてくるという脚本もよく出来ています。レクター博士は拘束されていて、ガラス越しでもあるのに「何か起こるんじゃないか?」という緊張感が張り詰めている。ですから、シーンから発せられる情報に目を凝らさざるをえなくなります。

ちなみに、ホラー映画というカテゴリーでアカデミー賞作品賞を受賞しているのはこの作品だけである。

『セブン』(1996)

退職間近のベテラン刑事サマセットと若手刑事ミルズは猟奇殺人事件の捜査にあたる。殺人犯はキリスト教の「七つの大罪」に基づいて犯行を重ねていることがわかった。やがて容疑者を割り出した2人だが、驚愕の事態が・・・。

 

作品概要

どこにでもいる一般人の雰囲気を漂わせ知性と獣性を持ち合わせ、平然と人を殺す。そんな正体不明の殺人鬼ジョン・ドゥハンニバル・レクターに匹敵する悪と言えるでしょう。そして、このジョン・ドゥをモーガン・フリーマン、ブラッド・ピットが演じる2人の刑事が追っていきます。

舞台となる都市は常に雨が降りしきっており、薄暗く印象は最悪です。簡単に言えば都市そのもがホラーなんです。そこで起こるキリスト教の七つの大罪に因んだ殺人事件です。最初の被害者なんて食べ物を無理やり食べさせられて肥満体にされたうえ汚物まみれで殺されている。のっけからインパクトありすぎの死に様で、犯人はどんな奴か想像もできない、異様な雰囲気がこの作品には立ちこめています。
そして、キリスト教の七つの大罪、人間の罪とか人類の闇の歴史みたいなものが暗示され、それが、殺人事件という形であぶり出される。観ている方は、七つの大罪を理由に事件が起こるのであれば殺され方も七つあるので、どんな殺され方をするか興味をそそられます。やはりこういう都市伝説的なものは、殺人鬼映画には必要でしょう。

クライマックスでは、2人が待つ砂漠に宅配便が届けられますが、その中身は映し出されませんが、とにかく嫌なものが入っているというのがフリーマンの演技で分かります。オープニング・クレジットからカミソリだとか様々な汚れた物を、スタイリッシュな映像ですが不快なことこのうえない。『セブン』傑作には間違いありませんが、あまり人にはススメられないところがあります。何しろジョン・ドゥの持つ世界観は救いようがないですから。

 

 

 

 

本ページの情報は21年08月時点のものです。

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