POVホラー映画をご覧になったことはありますか?
POVとは「ポイント・オブ・ビュー」の略で、映画の中の主人公の視点をカメラが捉えるスタイルを指します。この手法は、視聴者に実際に物語に入り込んでいる感覚を与え、様々な臨場感を体験させることができます。今回は、臨場感抜群のPOVホラー映画7作品を紹介します。この機会に、お気に入りの映画を見つけて、臨場感溢れるホラー映画の世界を堪能してみてください。
※本記事の内容は軽いネタバレを含みます。ご注意ください。画像をクリックするとAmazonの商品ページへジャンプします。
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『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』
公開年 | 視聴時間 | ガクブル度 |
1999年 | 81分 | |
製作国 | 配信サービス | オススメ度 |
アメリカ | U-NEXT
AmazonPrime Hulu |
まずは、この手の映画ジャンルでは必ず名前が挙がる、もはや金字塔ともいうべき作品『ブレアウィッチプロジェクト』。
賛否両論ある作品だけど、その後のPOVホラージャンルに与えた影響を考えると称賛に値する作品ですね。
撮影期間は1週間程度で、超低予算で作られた映画、役者のセリフは全てアドリブという、どこかのユーチューバーが撮影したかのような素人的作りです。しかし、ハリウッドの著名な監督が作ったとしてこれほどまでのリアリティを生み出せることはなかったでしょう。
映画は結局、ブレアウィッチ(魔女)の謎は謎のまま残され、モヤモヤした気持ちになるのは確か。とはいえ、学生たちが徐々に追い込まれていく迫真性には、単なる低予算映画だけでは終われない”何か”があるのも事実。その”何か”をぜひ体験してみてください。
『コンジアム』
公開年 | 視聴時間 | ガクブル度 |
2019年 | 94分 | |
製作国 | 配信サービス | オススメ度 |
韓国 | U-NEXT
AmazonPrime Netflix |
CNNが選出した世界7大心霊スポットに数えられる実在の「コンジアム精神病院」を舞台にした韓国発のPOVホラー。
韓国映画は最近勢いに乗っていますね。あらゆるジャンルでの良作が次々と公開されています。そんな中、ホラージャンルから最恐の映画が誕生しました。
本作では、スター俳優を起用しておらず、低予算で製作されたにも関わらず大ヒットを記録。その理由としては、今のSNSやYouTubeを親しんでる時代にマッチしているからでしょう。映画の主人公たちの設定はおバカなユーチューバーで、軽い合コンのノリで廃病院に撮影しに行きます。まぁ、当然、後悔することになるわけですが・・・。
「調子こいた若ェのが、怖い目に遭う」というホラー映画のスタンダードを極限にまで昇華させ、リアリティを追及し、考えうる限り最恐最悪の映像を目の当たりにさせられます。
ちなみに、CNN(アメリカのニュースチャンネル)が選ぶ世界7大心霊スポットとは、
- ウクライナのチェルノブイリ遊園地
- チェコのセドレツ納骨堂
- トーゴのアコデセワのブードゥー崇拝市場
- メキシコの人形島
- 日本の青木ヶ原樹海
- 日本の軍艦島
そして、本作の舞台、
- 韓国のコンジアム精神病院
日本が2つも入っとんのか~い!映画の主人公たちみたくノリで行ったら大変なことになっちゃうぞ!
『テイキング・オブ・デボラ・ローガン』
公開年 | 視聴時間 | ガクブル度 |
2014年 | 90分 | |
製作国 | 配信サービス | オススメ度 |
アメリカ | U-NEXT
AmazonPrime |
アルツハイマー病患者が家族に与える影響について取材をする学生たちが恐ろしい恐怖に見舞われる。
アルツハイマー病患者のデボラを演じたジル・ラーソンの演技あっての映画。恥ずかしながら本作で彼女の名を知りました。
序盤では凛としたマダムだが、徐々に狂いだしアルツハイマーだけでなく、悪魔の憑依という最も恐ろしい恐怖を味わわせてくれます。
ミステリアスな展開で魅せてくれますが、医学的な見解も含め少々わかりにくいのが難点。終盤のデボラが少女を丸呑みにしようとする姿には、トラウマ級の恐怖が味わえますよ。人は本当の恐怖を味わうと声も出せなくなりますよね。
『レック』
公開年 | 視聴時間 | ガクブル度 |
2008年 | 77分 | |
製作国 | 配信サービス | オススメ度 |
スペイン | U-NEXT |
POVホラー映画ジャンルにおいて最高傑作(個人的見解)と思われる映画の登場だ。
舞台となるのは、スペインの古いアパート。完全に隔離された建物の中で起こる惨劇に目を背けざるを得ません。他のPOV作品にありがちな素人感がなく、自然と事件に巻き込まれた感じがリアルでストーリーもスリリングに展開していきます。
階段の下を覗くと豹変してしまった人間たちがこちらを見るシーンは、絶句!
『グレイヴ・エンカウンターズ』
公開年 | 視聴時間 | ガクブル度 |
2012年 | 92分 | |
製作国 | 配信サービス | オススメ度 |
カナダ | × |
予告編が怖すぎるとして話題になった問題作。
ストーリーとしては前述した『コンジアム』と同様に、心霊番組のクルーたちが廃墟となった精神病院を訪れ未知との遭遇(エンカウンター)を果たす。
他の作品では、人間以外の”何か”が画面に映し出されることは”まれ”ですが、本作ではもう開き直った感、あるいは製作スタッフの大盤振る舞いともいえるべく霊がわんさか登場してくれます。
さらに本作の霊は時空をも捻じ曲げることが出来、クルーたちが精神病院から出られないようにあれよあれよと画策してきます。まぁ、人によりますが、お化け屋敷感覚で楽しむ映画ですね。
あ、予告編は見ずに本編を見た方がいいと思います。その理由は・・・。
『ヴィジット』
公開年 | 視聴時間 | ガクブル度 |
2015年 | 94分 | |
製作国 | 配信サービス | オススメ度 |
アメリカ | U-NEXT
AmazonPrime Netflix |
監督は「天才ストーリーテラー」といわれるM・ナイト・シャマラン。
20代であの「シックス・センス」を撮り、一気に有名監督の仲間入りを果たしたシャマラン。その後の作品でも世界中が驚くような仕掛けを施し、僕らを楽しませてくれましたが、そこから低迷期に突入。ヘンテコな作品ばかりを撮り始め、シャマランはもう過去の人といった声があったのも事実。この『ヴィジット』が公開されるまではね。
物語は、15歳の姉と13歳の弟が初めて会う祖父母の家に泊まりに行くというもの。まぁ、よくある光景ですが、そこはシャマラン監督。何気ない日常をS級の演出テクニックで不気味なホラー映画へと昇華させてます。
キャラクターの背景を丹念に創造し、人間の先入観を利用した様々な仕掛け、散りばめられた伏線がクライマックスへ向けて集約されていくさまは、映画ファンにとってこれ以上ない喜びといえるでしょう。
『パラノーマル・アクティビティ』
公開年 | 視聴時間 | ガクブル度 |
2009年 | 86分 | |
製作国 | 配信サービス | オススメ度 |
アメリカ | U-NEXT
AmazonPrime Hulu |
家庭用のビデオカメラで撮影し、役者は無名、撮影場所は監督自らの自宅、予算は約130万円という超低予算でありながら興行成績は150億円以上を叩き出した作品。
若いカップルが夜中に奇妙な物音がしてることに気付き、ビデオカメラを設置、すると、そこには驚くべき光景が・・・。というストーリーで、本作の成功は今まで誰も試みたことがない「人間が眠ってるときに”何か”が起こっていたら?」というアイデアが秀逸。
勝手に閉まるドアや不気味な音で怖さが最高潮に達したとき、突然、見えない”何か”にベッドから引きずり出される。その後はどうなったか分かりませんが、”何か”を見せるよりも想像させる方が怖さはアガりますね。
派手な展開を期待している方は肩透かしを食らうかも知れませんが、単純な怖さではコッチの方が効果的かも。何故なら僕らは毎日眠ってるから・・・。
本ページの情報は23年6月時点のものです。
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