サメ映画の金字塔『ジョーズ』作品解説

ホラー
写真:Album/アフロ

暑い夏は海で泳ぎたいですね♪
今回は、海に入るのが怖くなる映画『ジョーズ』をご紹介します。

 

『ジョーズ』(1975)


ジョーズ (字幕版)

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動物が恐怖の対象となるホラー映画では間違いなくこの『ジョーズ』がナンバー1でしょう。海水浴場の近くに住んでる僕としては、怖さもトラウマになるほど超弩級で、今だに海に行くとこの『ジョーズ』を思いだします。

 \ジョーズのあらすじはコチラ/

遊泳禁止!!映画『ジョーズ』の感想

物語の舞台となってる小さな町の海水浴場は、浜辺があり別荘があるという一見どこにでもありそうな景色が広がっています。そういう親しみやすい光景の中で突如、惨劇が起こります。

冒頭では、夜の海に飛び込んだ女子学生が、いきなり海中に引きずり込まれます。その直前には、海の中から仰ぎ見る女子学生に近づく”何か”がカメラワークで上手く表現されています。こうして、最初から観客の心を鷲掴みにして、途中でその正体が巨大なサメであることを明らかにして、物語は一気にクライマックスへとなだれ込んでいきます。

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写真:Album/アフロ

物語の後半は、展開がガラッと変わり、海洋アクションに一転。しかし、この展開が本作『ジョーズ』を傑作にしています。主人公の警察署長と海洋学者、漁師の3人がクルーザーに乗ってサメと対決しますが、カメラワークが実に見事で船を写したかと思うとすぐさまサメの視線に切り替わる。この演出が実に巧みで観客の視線は画面に取り込まれてしまう。おっと、忘れてはいけないのが、ジョン・ウィリアムズによる超有名なテーマ曲も緊張感を一気に盛り上げてくれますね♪

この映画が凄いのは、クライマックスの対決までサメの姿をほとんど見せないことです。サメには背ビレがあり、それが海面からでて近づいてきただけで泳いでる人はパニックになる。そのほか、波に混じる血の赤色だとか、噛み殺された死体だとか、そういうサメを暗示するものを間接的にみせることによって、ジワジワと人の感覚に恐怖を植え付けていく。本体が見えないだけに観客はどんな怪物だろう?と想像するしかなく、ただただ恐怖でしかありません。

クライマックスの対決では、樽を結んだ銛をサメに打ち込んで、その樽の浮き沈みでサメの動きだったり潜水能力、噛みつく力の破壊力までわかってしまう。主人公たちもそれを見て次の一手を打つという駆け引きの見事さ。
まさしく画面と観客を恐怖を通して一体化させ、ただひたすらに面白く、そして怖い、そんな革新的な映画です

 

終わりに

学生の頃、学校終わりや部活終わりにみんなで海行くと、必ず1人は「サメや~」といって驚かす奴、けっこういた。

 


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