夏といえばホラー映画ですね。クソ暑い夜に僕らを涼めてくれる定番のエンターテインメント。ほとんどがフィクションですが、中には事実を基に製作されたものもあります。実際にこんな事があったのかと思うとゾッとせずにはいられない作品を集めてみました。
『エミリー・ローズ』（２００５）
女子大生エミリー・ローズは、真夜中の午前３時、焦げ臭い匂いで目を覚まし、もがき始めた。その後、幻覚、幻聴が起こり始め、治療を受けるも一向に回復しない彼女は、悪魔の仕業だと確信する。地元の神父であるムーア神父に助けを求め悪魔祓いを試みる。・・・が、結果は失敗。エミリーは死亡してしまう。
エミリーの死亡は、神父の仕業だと考えられ、裁判で裁かれることに。しかし・・・。
州当局は過失致死傷罪で両親と神父を起訴するという、ほとんど法廷劇がメインとなっており、ホラー苦手でも楽しめる。結論をいってしまうと結果は神父の有罪。しかし、刑の執行は今日で終わり・・・これは、事実上裁判所が悪魔の存在を認めたと解釈してもいいだろう。この事件は、悪魔祓いの様子や写真、録音テープなどが詳細に残っていたこと（恐らくYouTubeで観れる）から、公開後、日本のテレビ（世界○○見え、奇跡体験○○○○バボーなど）でも取り上げられていた。
『サランドラ』（１９７７）
トレーラーで旅行中の元警察官のボブとその家族たち。しかし、一行はかつて核実験場だった民間人立ち入り禁止区域に迷い込み、車も故障してしまった。砂漠の真ん中で立ち往生する彼らに壮絶な恐怖が降りかかる。異様な殺人鬼一家の狙われ、1人ずつ犠牲になっていき、赤ん坊までが連れ去られ・・・。
この作品は、１５，６世紀ごろに洞窟で暮らしていた実在のスコットランド人、ソニー・ビーン一家をモデルにしている。このソニー・ビーンという男は、女と一緒に絶好の隠れ家であった洞窟に住み、強盗を生業として生きることに。食事は強盗をして殺した人の肉だ。その間に子供をもうけ、さらには、子供同士で子供をもうけ、最終的に５０人あまりの大家族となったというから開いた口が塞がらねぇ。（都市伝説という説もある）
作品的には、B級感満載で『サランドラ』を観るなら０６年にリメイクされた『ヒルズ・ハブ・アイズ』の方が完成度が高く見応えがあるのでコチラをオススメしたい。
『オープン・ウォーター』（２００３）
夫婦であるダニエルとスーザンは、休暇を取り、カリブ海へ旅行に。ダイビングツアーに参加するがガイドの手違いで２人は大海原に取り残されてしまう。サメが生息するエリアまで流されてしまった２人は・・・。
この作品は、オーストラリアのグレートバリアリーフで実際にあった事件。９８年、従業員が船の掃除をしていると、バッグを見つけ、アメリカ人観光客の夫妻がダイビング中に海に取り残されていたことが判明。捜索が開始されるも夫妻はみつけられず・・・。本作は、海に取り残された夫妻が体験したであろう出来事を創作し描いている。
しかし、実際の事件では、遺書のような日記がみつかっており、さらには、２人の目撃情報まで飛び出している。まさか、死んだとみせかけて・・・！？
『NY心霊捜査官』（２０１４）
ニューヨーク市警のラルフ・サーキは、動物園で我が子をライオンの檻に投げ捨てた女を逮捕した。別の日に妻にDVをはたらいた男を逮捕。この２人は共通して何かにとり憑かれているようだった。ラルフはこれらの事件を通じて自分にしか見えない何かの存在を感じ取る。そんな彼に、神父が現れ、一連の事件は悪霊のせいでラルフが持つ霊能力で事件を解決するよう勧めるのだが・・・。
元ニューヨーク市警のラルフ・サーキ本人が、自らの体験を基に綴った手記を映画化した実録ホラー。本作で描かれている事件は全て実際に事件のあった現場で撮影されてるそう。監督は『エミリー・ローズ』でもメガホンをとったスコット・デリクソン。ここまで不気味な雰囲気を作り出せるのはさすがです。役者陣の演技もあわさり見事なまでの雰囲気が作られてるね。
『死霊館』（２０１３）
両親と５人の娘たちがマイホームに引っ越してくる。念願だった家に興奮するが、突如として不思議な現象が起き始める。娘たちにも危害が及んだため、一家は超常現象研究家のウォーレン夫妻に助けを求める。
ここ最近のホラー映画ではダントツの人気シリーズ。実在したウォーレン夫妻が体験した事件が基となっており、ガクブル度はお墨付きだ。キャスト陣、特に子役の演技が素晴らしく物語に引き込まれていく。ちなみにシリーズの１作目と２作目は実話だが、後はフィクションです。
本ページの情報は２１年０７月２９日時点のものです。
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