【時間の逆行】クリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』

SF

『ダークナイト』3部作や、『インセプション』、『インターステラー』などヒット作を手掛けてきたクリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』が満を持して20年09月18日に公開されました。謎めいたストーリー、革新的な映像などで大注目の作品だ。本作のキーワードである【時間の逆行】とは?
公開前から話題となっていた謎の答えが今明らかに!!

 

主演はジョン・デヴィッド・ワシントン(名優デンゼル・ワシントンの長男)。共演はロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキ、ケネス・ブラナーなど。

 

『TENET テネット』(2020)

 

ストーリー

ウクライナのオペラハウスで、テロによる占拠事件が発生。人質救出のため突入部隊に紛れ込んだ”名もなき男”。混乱しているオペラハウスで仲間の救出に向かう。
無事救出した”名もなき男”でしたが、その後、身代わりとなり捕まってしまいます。そして、昏睡状態から目覚めた男は、あるミッションを命じられます。
それは、未来からやってきた脅威と戦い、世界を救うというもの。【時間の逆行】を可能にする装置が極秘に現代に送られてきたことを男は知らされ、第3次世界大戦を引き起こす前に阻止するという、大きな謎を孕んだ任務に挑む”名もなき男”。すべてのカギを握る存在として【TENET テネット】という言葉を伝えられますが・・・・。

 

 

 

感想

まず1回観ただけでは大体の人が理解不能だろう。情報量が非常に多く、最初から最後のシーンまで全て覚えておく必要がある。伏線というものが通常の映画であれば2、3個分かり易く強調されているが、この作品はほぼ全てのシーンに張り巡らされてるためだ。”理解しようとするな 感じろ”という冒頭のセリフはまさに観客に向けた言葉だろう。物語の全貌を掴もうとすればするほど混乱する。そもそも、演じた役者たちでさえ、わかってないのだから。クリストファー・ノーラン監督は天才すぎる。

 

 



 

 

 

クリストファー・ノーラン監督って!?

エンタメ作品であり深淵、難解であり何度も見てしまう中毒性、ノーラン監督の作品は新作が発表されるたび世界中のファンを魅了してきました。
ビジネス第一のハリウッドでは、監督といっても自分の好きなものを撮れるわけではない。実績がない場合は、まずは結果を出すことが重要だ。撮りたいものにこだわる彼は、傑作といわれる『メメント』をスマッシュヒットさせ、『ダークナイト』は記録的な大ヒットとなり、その後、『インセプション』、『インターステラー』、『ダンケルク』、全てメガヒットを飛ばした。巨額を注ぎこんでもきっちり利益を出し、高評価を得て、賞レースにも絡んでくるのだからスゴイとしかいいようがない。

自分の撮りたいものを撮り続けるノーラン監督の作品には常に”時間”という概念が鍵になっている。本作『テネット』では、【時間の逆行】が重要な鍵となってるが、『ダークナイト』では、まさしく時間との闘いを描いている。『ダンケルク』では、陸・海・空それぞれの兵士の奔走を並行時制で描くのも絶妙。『インターステラー』では、地球の時間と宇宙の時間の流れが異なる、相対性理論に基づく設定。『インセプション』では、【夢の時制】と【現実の時制】を併せて描いている。

撮影するにあたり、ノーラン監督がこだわってるのは、デジタル撮影が当たり前の現在で、フィルムの美しさにこだわり撮影していること。みなさん映画館で1度は聞いたことがあると思いますが、IMAXカメラを劇場用映画として初めて取り入れたのがノーラン監督です。IMAXカメラは現場で使うには苦労するらしいのですが、ネガの領域はそれまでのフィルムの3倍で、より鮮明な映像を撮れるそうです。

ほかにも、同じ俳優を起用し続けるなどの特色があります。あと、【時間】にこだわるノーラン監督は意外にもスマホを持たない主義らしい。本人曰く、「思考の時間を奪われるから」だそう。

 

 

 

 

時間という概念

クリストファー・ノーラン監督は”時間”にこだわっている。前述した『インターステラー』では、主人公が数時間の惑星探索を行う間、地球では23年以上もの月日が流れていた。いわゆる【ウラシマ効果】というやつです。物理学上これは実際に起こる現象のようで、この作品ではノーベル賞を受賞したキップ・ソーンの協力のもと作られています。本作『テネット』にもキップ・ソーンが関わっています。


時間は存在しないといわれても、時間は存在しとるやんといいたくなるが、これをいってるのは一般相対性理論と量子力学を統合する、量子重力理論の専門家だ。上記の本は、現代物理学が時間についてどういう見解をしているか?また、量子重力理論はどういう世界像を作るのか?時間は存在しないのに、何故、我々は時間を感じるのか?などといったことを書いている。クリストファー・ノーラン監督は読んでるか知らないが、こういう本を読んでればノーラン監督の考えも分かる気がする。



 

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